日々の生活でのセルフケアにお灸を取り入れているけれども、特に気になる症状がないときに、お灸をするのかしないのか、またはお灸をするときにはどのツボを使っていいのかと迷っておられる方もいらっしゃると思います。
このようなときは、気血を充実させるとともに、気血の流れを促進させるツボにお灸をすることによって未病を治すようなケアがおすすめです。
ここでは、日々のセルフケアで使用するツボや、そのツボを使用する理由について説明していきますので、参考にしてください。
気になる症状がないときは、どうすればよいのか?
気になる症状がないときは、どうすればいいのか迷いますよね。ここでは、「未病を治す」という考え方を知っていただければと思います。
実際に症状が出た後に身体を治すことは、とても時間がかかります。
一方、症状が出る前に身体のメンテナンスをしておくと、手間も少なく、また症状が出たときにも軽い症状で治まる可能性が高くなります。これが未病を治すという考え方です。
もちろん身体の調子がよいときは無理にセルフケアをする必要はありません。しかし、以下で紹介するようなツボを使って、気血を充実させておくということも一考する価値はあると思います。
日々のセルフケアにおススメのツボ
東洋医学では、気血が充実していて、気血の巡りがよいときに健康であると考えます。
そこで日々のセルフケアでは、気血を生成を促進するツボと、気血の巡りを促進するツボを使うことがおすすめです。順に説明していきます。
お灸の方法やおすすめのお灸は、こちらの記事を参考にしてください。
https://hhforest.com/moxa-selfcare/
気血の生成を促進するツボ(足三里)
気血は、日々の生活で身体に取り入れている食べ物を消化することによって生成されます。
したがって、気血を充実させるためには、消化器系の働きを促進するツボを刺激することが重要になります。
消化器系の働きを促進するツボでよく使われるものは、足三里です。足三里は、右図で示した場所にあります。
下腿の前面、膝のお皿(膝蓋骨)のすぐ下の外側にあるくぼみから、指4本分さがったところです。
もちろん、食事の内容も重要ですので、バランスの良い食事を心掛けましょう!
気血の巡りを促進するツボ(合谷、太衝)
気血の巡りを促進するツボとして合谷と太衝がよく使われます。合谷は主に上半身、太衝は主として下半身の気血の巡りを促進します。
これら2つのツボを使うことによって、全身の気血の巡りをよくすることができます。
合谷は、右図に示した場所です。手の甲、親指と人差し指の間で、人差し指の骨の真ん中の際です。
太衝も、右図に示しています。足の甲、第1指の骨と第2指の骨が交わるところです。
このようにみると、合谷と太衝が手と足の対応する場所にあることが面白いですね。どちらも親指と人差し指のあいだにあって、気血の巡りを促進します。
まとめ
- 未病を治すという考え方で、日々のセルフケアをするとよい。
- 気血を充実させ、気血の巡りをよくするようなツボを使用する。
- 足三里を使って消化器系を活性化させて気血の生成を促進する。
- 合谷と太衝を使って全身の気血の巡りを促進する。
ぜひ、日々のセルフケアに取り入れてみてください。