人はいろいろなストレスを受けます。ストレスの原因には、どんな種類があるのかを見ていきましょう。
ここで用語の説明。ストレスの原因となる“もの”や“こと”をストレッサー(stresser)と呼びます。
以下でストレッサーを大まかに分類していますが、複数の区分にまたがるストレッサーもあります。たとえば、化学物質による大気汚染は、物理的ストレッサーでもあり化学的ストレッサーでもあります。
物理的ストレッサー
人が暮らしている環境に起因するストレッサーです。
- 温度、湿度
- 夏の暑さ、冬の寒さ、梅雨時の湿気など自然に発生するものもあります。また、エアコンの寒さ、暖房の暑さなど人工的に発生するものもあります。人によって快適な温度や湿度は異なります。
- 東洋医学では、暑邪、寒邪、湿邪などのことですね。
- 騒音、照明、振動
- うるさい音の他に、静かすぎるのが気になる人もいるでしょう。明るすぎる、暗すぎる、揺れているなどの状態のことです。
化学的ストレッサー
化学物質や、薬剤、大気汚染などに起因するストレッサーです。
- 化学物質
- 日常で使われる洗剤、殺虫剤、除草剤など
- 薬剤
- のんでいる薬など
- 大気汚染
- 燃焼に伴う化学物質、微粒子、粒子状物質など
生物的ストレッサー
生体に起因するストレッサーです。
- 病気、けが、炎症
- 身体に不調を抱えている状態です。
- 病原菌、花粉
- 身体に不調を起こす原因物質です。
- 睡眠不足、過労、飲食の不摂生
- 身体に不調を起こす生活習慣です。
心理社会的ストレッサー
心の状態や社会との関わりに起因するストレッサーです。
- 人間関係
- 職場、家族、近所との関係。人との出会いや別れ
- 家族の病気、挫折、多忙、借金、戦争
- 社会的な要因
まとめ
ストレッサーはさまざまな種類があります。日々の生活をする上で、避けることはできません。
また、人によって影響を受けるストレッサーと、影響を受けないストレッサーとがあることにも注目するべきでしょう。