慢性的な肩こりは、ストレスが原因かも

肩のこりをいつも感じている。肩こりが繰り返し起こる。慢性的な肩こりがある。肩こりはつらいですね。肩こりがひどくなると、頭痛や眼精疲労も起こることがあります。

そんなつらい肩こりをなんとか解消したいけれど、「いろいろな治療をしても、一時的には楽になるけれど元に戻ってしまう」、「仕事や家庭のことが忙しくて、自分をケアする時間が取れない」、「どのようなケアをしていいのかわからない」など、いろいろな悩みをお持ちの方も多いと思います。

ここでは、数カ月や数年も 続く慢性的な肩こりについて、その原因と解消法を説明していきますので、参考にしてください。

肩こりの症状

首から肩および背中にかけて、凝った、張った、痛いなどの感覚があるときに、肩こりということが多いのではないでしょうか。一般的に、肩の硬い人が肩こりだと言われることが多いのですが、実際には肩の硬さに関係なく肩こりを感じている人がいます。一方、肩が硬い人でも肩こりを感じない人もいます。このように、それぞれの人が感じるあるいは自覚する感覚を肩こりと呼ぶことが多いようです。

慢性的な肩こりの原因

次に、数カ月や数年も続く慢性的な肩こりの原因について考えてみましょう。肩こりの原因として、使いすぎによる筋肉疲労、猫背などの姿勢不良、運動不足、精神的なストレスなどが挙げられます。ひとつずつ考えていきます。

使いすぎ?筋肉の疲労?

肩や首周りの使いすぎによる筋肉の疲労によって肩こりを感じるときは、筋肉の疲労が回復すると肩こりは解消します。同じような使いすぎの状態が続いた場合でも、人間には適応力があるので、ある一定期間が経過すると、その使いすぎの状態に身体が適応して肩こりは解消すると考えられます。

このことから、筋肉の疲労は一時的な肩こりの原因となりますが、慢性的な肩こりの原因にはなりにくいと考えられます。

姿勢が悪い?猫背?

一般に猫背など姿勢が悪いと肩がこると言われます。例えば猫背の場合、肩や首の周りの筋肉に対する負荷が猫背でない場合と比較して大きくなり、筋肉を疲労させる原因となります。また、姿勢はすぐに変わるものではなく、同じような姿勢を長年継続していることもよくあります。

このことから、姿勢は慢性的な肩こりの原因の一つとして考えられます。ただし、猫背の人でも、肩こりを感じる人もいれば、感じない人もいますので、これも個人差があるようです。

運動不足?

運動不足も肩こりの原因として考えられています。一般に、身体を動かさないと血流が低下してコリや痛みを感じることがあります。日頃ほとんど運動しない方(慢性的な運動不足の方)もいらっしゃいます。

このことから、運動不足は慢性的な肩こりの原因の一つとして考えられます。ただし、身体を動かしているスポーツ選手でも肩こりを感じる人がいるので、運動をすれば必ず肩こりが解消するというものでもありません。

精神的なストレス?

ストレスは、意識されているものおよび意識されていないもののいずれにしても、自律神経に影響を与えます。自律神経が影響されると、感覚過敏性の変化、不快感、血流の低下などを発生させます。現代社会でストレスを受けずに生活していくことはほとんど不可能であると考えられ、どんな人でも何らかのストレスを継続的に受けていると考えることが自然でしょう。

このことから、ストレスは慢性的な肩こりの原因の一つとして考えられます。ただし、ストレスの感じ方、および肩こり感覚の有無も個人差があるようです。

慢性的な肩こりの原因

これまで述べてきたような原因がいくつか重なって、慢性的な肩こりの原因となっていると考えられます。私は、精神的なストレスが原因の大きな部分を占めていると考えています。これは、慢性的な肩こりに苦しんでいる人の話をお聴きすると、本人が自覚しているかどうかに関わらずさまざまなストレスを受けているからです。たとえば、仕事の人間関係、友達との関係、家庭環境、忙しすぎるなどなど。

さらに、精神的なストレスに加えて、先ほど説明した筋肉疲労、姿勢不良、運動不足が肩こりを悪化させます。またそれらに加えて、長時間の同一姿勢(じっとスマホを見ている、ずっとパソコン作業をしているなど)、睡眠不足、冷えなども肩こり悪化の原因となります。

慢性的な肩こりの解消方法

では、慢性的な肩こりを解消するにはどのようにすればいいのでしょうか?慢性的な肩こりを解消するには、精神的なストレスを軽減するための「こころに対するアプローチ」と、身体の状態を整えるための「からだに対するアプローチ」の両方が必要です。

こころに対するアプローチ

精神的なストレスを軽減するには、まず自分が受けているストレスに気付いて認識する必要があります。現在の自分の状況、思考、感覚などを信頼できる人に話すことによって、自分の状態や周りの状況が整理されて、自分が受けているストレスに気付くことができます。また、自分の状況を紙に書き出してもよいですね。ストレスに気付くことができると、ストレスへの対応を考えることができるようになり、ストレスの影響を軽減することができます。

一方、精神的なストレスによって影響された自律神経のバランスを調整するために、リラックスできる時間をとる、自分のために時間を使う、深呼吸することなども有効です。

からだに対するアプローチ

からだの状態を整えるためには、姿勢を改善する、同じ姿勢を長く続けない、適度な運動や体操をする、冷えに気を付けることなどを心掛けるとよいでしょう。また、マッサージや鍼灸治療などを受けるのもいいですね。

まとめ

慢性的な肩こりは、精神的なストレスがベースにあって、さまざまな要因が複合して発生していることがある。慢性的な肩こりを解消するためには、心身両面からのアプローチが必要であり、以下のようなことを心掛けるとよい。

  • 精神的なストレスを軽減する。
    • 信頼できる人に話す、紙に書くなどによって、ストレスに気付く。
  • 自律神経のバランスを調整する。
    • リラックスできる時間をとる。深呼吸する。
  • 身体の状態を整える。
    • 姿勢改善、適度な運動、マッサージ、鍼灸などを行う。

治療案内はこちら