私が鍼灸治療で使用する鍼を紹介します。
私は、ほとんどの場合、 毫鍼(ごうしん) と呼ばれる皮膚に刺す鍼を使っています。刺さない鍼も持っていますが、治療ではあまり使いません。刺さない鍼は、また別の機会に紹介します。
治療には、3種類の鍼を使っています。寸3-1番、寸3-2番、寸6-3番です。
ちなみに、口で説明するときは「すんさんいちばん」と言いますが、このまま文字にすると「寸31番」となって意味がわかりにくい…。 「寸3-1番」と書く方がわかりやすいかなぁ。 寸3が鍼の長さ、1番が鍼の太さを表しています。脱線でした。
すべて、セイリン株式会社さんのステンレス鍼です。これらの鍼は使い捨てで、一人の患者さんの治療が終了すると、破棄します。
順に紹介していきます。
いちばんよく使う鍼(寸3-1番)
私は、ほとんどこの鍼(寸3-1番)を使って治療しています。この鍼だけしか使わないことが多々あります。
この鍼は、長さが4cmで、太さが0.16mmです。
頭、お腹、背中、腰、手足など、全身どこにでも刺します。
一回の治療で、だいたい10本から20本程度を使いますよ。
ときどき使う鍼(寸3-2番)
上の写真の黄色い柄の鍼が寸3-2番の鍼です。
寸3-2番は、寸3-1番よりも刺激を強くしたいときに使います。私の治療ではあまり出番はありませんが…(^^;)
患者さんに合わせて、寸3-1番の鍼の代わりに使います。使うときは全身どこでも刺します。
この鍼は、長さが4cmで、太さが0.18mmです。
寸3-1番と比較すると、同じ長さで0.02mm太い鍼です。わずか0.02mmの違いですが、刺すとき&刺されるときの感覚が違いますよ。
腰などの大きい筋肉に使う鍼(寸6-3番)
上の写真の青い柄の鍼が、寸6-3番の鍼です。
これは、腰部や臀部などの大きい筋肉にちょっと深く刺すときに使います。
基本的な治療では、使わないか、腰や臀部に2本使うくらいです。
この鍼は、長さが5cmで、太さが0.20mmです。寸3-1番と比較して、1cm長く、0.04mm太い。刺激も強くなりますね。
まとめ
私が鍼灸治療で使っている鍼を紹介しました。
私の治療方針は、外からの力で身体をなんとかするというのではなく、弱い刺激で身体に反射を起こして、心身の状態を変えていくというものなので、細くて刺激の弱い鍼を使います。
参考にしてください。