産業カウンセラーを取得した理由

産業カウンセラーとは

産業カウンセラーとは、一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定している民間資格およびその資格を保持する者のことを表しています。

産業カウンセラーが対象とする人は、経営者および従業員などの働く人とその家族、求職者など幅広い人々です。そして、産業カウンセラーは、職場生活でおこるメンタルヘルスに関する問題や、社会生活で直面する家族の問題や健康の問題などを取り扱う対象としています。

産業カウンセラーを取得するには

資格取得の概要

ここでは、簡単に説明します。詳しくは日本産業カウンセラー協会のサイトをみてください。

産業カウンセラーの資格を取得するためには、以下のどちらかの受験資格を満たし、試験を受けて合格する必要があります。

  1. 成年に達した者で、協会が行う産業カウンセリングの学識及び技能を修得するための講座(養成講座)を修了した者
  2. 大学院研究科において心理学又は心理学隣接諸科学、人間科学、人間関係学のいずれかの名称を冠する専攻(課程)の修了者であって、所定の単位を取得していること

私の場合

私は、2015年に養成講座を修了して、上記1の受験資格を満たし、試験を受けました。

養成講座には、通学制と通信制があります。詳細は日本産業カウンセラー協会の養成講座案内をみてください。

私は、大阪支部の通学制の養成講座に参加しました。4月から10月までの7カ月間、全22回、基本的に9:30から17:00までの講座でした。長期間であり、一回の講座も朝から夕方まであるので、かなりハードでした。

講座では、カウンセリングについての座学および実技、逐語記録作成や対話分析、小論文などの課題などをしました。講座の約7割はカウンセリング実技で、実技がかなり重視されています。

実技では、自分がカウンセラーあるいはクライアントとなって、「人の話を聴くこと」と「人に話を聴いてもらうこと」を実習します。

カウンセラーとして人の話を聴くことに注目しがちですが、私はクライアントとして人に話を聴いてもらったことがとても勉強になりました。自由に話せることがこんなに心地よいのかと実感しました。

養成講座では、傾聴がカウンセリングの基本であって、とても大切であることを学びました。

なぜ産業カウンセラーを取得したのか?

私が産業カウンセラーを取得した理由は3つあります。

  • 鍼灸師として人の話を聴くことが重要。
  • ストレスなどによるメンタル不調が原因となって病が起こることがある。
  • 自分の職場での経験。

順に説明していきます。

鍼灸師として人の話を聴くことが重要

私は産業カウンセラーを取得する前に、すでに鍼灸師として働いていましたが、患者さんとどんな話をしていいのか迷っていました。もちろん問診をして症状を訊くのですが、その後はどうしようかと困っていたのです。

そこで、患者さんとうまく話ができるヒントがないかなと思って、産業カウンセラーを目指しました。

養成講座では「人に話を聴いてもらうこと」を体験しました。自分の話したいことが話せると、とてもスッキリします。患者さんにもこういう体験をしてもらえればいいと思いました。

そして現在、私は患者さんの話を聴くことに徹しています。

最初に、私には鍼灸師としても産業カウンセラーとしても守秘義務があることをお伝えします。患者さんは、仕事のこと、家庭のこと、人間関係のこと、いろいろな話をしてくれます。「あんたやから言うけどな」と言って打ち明け話をしてくださる方もいます。

患者さんの話をじっくり聴くことで信頼関係が生まれます。話を聴くことは本当に重要だと実感しています。

ストレスなど心理・社会的な要因によっておこる病がある

患者さんの中には治療をしてもなかなか治らない方がいらっしゃいます。このようなとき、私は背後にストレスなどがあるのではないかと考えていました。

最近は、心身相関という言葉で示されるように、ココロとカラダは密接に関係しているということがわかってきました。また、心身症という心理・社会的なストレスがカラダに影響を及ぼして、さまざまな症状を引き起こすことも研究されています。慢性的な頭痛、肩こり、腰痛なども、その背後に心理・社会的な要因があると言われています。

このような病に対処するためには、ココロとカラダの両面からアプローチする必要があります。そこで、ココロのケアができるようになるために、産業カウンセラーを取ろうと考えました。

養成講座では、悩みや心配事を自由に話すことによって、心理的な負担が軽減することを実感しました。実習で当時の仕事の悩みなどを話すと、悩みを客観視できて、悩みが小さくなりました。

現在、私の治療では、鍼灸でカラダをケアしつつ、患者さんの話を聴いてココロをケアして、両方の相乗効果を利用しています。ここで、ケアすると書いていますが、実際には私は補助的な役割で、患者さんの自然治癒力で自然にケアされるという方が正確です。

これからも、心身症などに取り組んでいきたいと考えています。

自分の職場での経験

私は、鍼灸師になる前に、IT関係の仕事をしていました。

仕事の忙しさやプレッシャーなどから、自分も身体を壊したり精神的に辛くなった時期がありました。また、周りにもうつ傾向の方や精神的に厳しかったり、休職したりといろいろな方がいました。

このような経験から心理学やカウンセリングに興味を持つようになりました。

心理学やカウンセリングを勉強することで、自分を知る手段を得ることができるとともに、いろいろな人のサポートができるのではないかと考えて、カウンセラーになろう決めました。

今では、鍼灸の仕事にカウンセリングを活かしていますし、傾聴ボランティアもしています。

まとめ

ここでは、産業カウンセラーの概要、私が産業カウンセラーを取得しようと考えた理由、産業カウンセラーが現在の自分にどう活かされているのかを述べました。

カウンセリングは、仕事にも役立っていますし、日常生活でも人間関係の潤滑剤となっています。カウンセリングを学んで、とてもよかったと思っています。

お問い合わせはこちら